皆さん、こんにちは!塾長のふーくんです。
プロのナレーターになる為に、日々皆さんはトレーニングに勤しんでいるかと思います。しかし、ダラダラとトレーニングばかりしても、飽きてしまうしつまらないし疲れるし…とトレーニングをやる前に心が折れてしまう事はありませんか?
この記事を読めば、そんなに気分が乗らない日でもこれだけはやっておけ!と言う10分間トレーニングをご紹介していこうと思いますので、是非最後まで読んでみてください!
声優トレーニングのコツ
練習を1日サボると、取り返すのに3日掛かるって脅されて渋々練習してる…。
めちゃくちゃ分かる。自習ってホント孤独で辛いよね。
発声練習して、活舌練習して、課題で渡された台本覚えて、歌も覚えないといけなくて…グループの課題があるのにあの子は全く一緒に練習してくれない!もう嫌だ!!!!!
アルくん落ち着いて…!?後半なんか完全に愚痴っぽくなってて関係なくなってるよ(笑)
演技は一人じゃ出来ないから、人間関係とかも含めて億劫になっちゃうんだ…。
確かに、色々な背景があってトレーニング自体が嫌いになってしまう時ってあると思う。ただ、継続は力なりと言うように、出来る限り毎日続けた方が良い。だけど、ちょっと抜き気味のトレーニングの日があっても良いと思っているんだ。先ずは次の点に気を付けてみて?
・絶対に無理をしない。過激にトレーニングをしても一気に上手くなることはない!
・ダラダラと長時間やらない。(30分~1時間くらい)
・ローテーションでトレーニングを組む。
・目的を持ってやる
1つずつ解説していきます。よく見かけるのが、やればやるほど上手くなると思っている人がいます。しかし、筋トレなどでもそうですが、疲労が溜まっている状態でいくらトレーニングをしても、思ったよりもパフォーマンスを出せないという話を聞いたことあります。
同じように、根詰めてトレーニングをしても急激に上手くなることはなく、むしろ心の余裕や時間の余裕を大事にしていると、トレーニングの効率が上がったり、成果が出やすかったりします。
また、ダラダラと長時間やらず大体1時間以内で終わるようなトレーニングを組むようにしましょう。時間を決めてやることで、集中力を持ってトレーニングをするし、余った時間を使って教養を高めることに尽力しても良いと思います。
同じ練習を繰り返しやっていると、どうしても飽きてしまいます。そんな時には、月曜日は滑舌練習を中心に火曜日は発声練習を中心に…みたく、自分なりに飽きの来ないようトレーニングの内容をローテーションしてみたりなどの工夫をすることも大事です。
そして、自分のやっているトレーニングがどんな意味があるのかをちゃんと分かった上でやることです。また筋トレの話になりますが、何処の筋肉を動かしているか意識するだけで発達具合が変わります。声優のトレーニングも一緒で、腹式呼吸の際の筋肉を意識してみたり、この滑舌練習はラ行を強化する為にしている等々、何のために何をしているのか?と言うのをしっかりと意識してみてください。
トレーニングはそれでも辛い
1時間のトレーニングであっても、やっぱりやる気になれなかったり、バイトを掛け持ちしてヘトヘトで体力が持たないとか、宅録ナレーターには家庭を築いている方も居るかと思うので、本当に色々な事情があります。
また、声が出せない場所にいる時や、旅行などに出かけていてしっかりとトレーニングの時間が取れない場合もあるかと思います。
そこで、前章でお話した「無理のないトレーニング」として、最低でもこれだけやっておけば良いトレーニングをご紹介していこうと思います。
1.喉を開く練習
2.丹田呼吸法
3.リップロール
4.ストロー発声練習
5.「だらでれどろ」滑舌練習
喉を開く練習
発声や歌を歌う時に「はい、もっと喉の奥を開けて!」と言われます。自分では開けているつもりでも、中々出来てない人も多いのが現状です。そこで、ここではどうすれば喉が開くのかをいくつかのポイントで説明していきます。
- 鏡の前に立ちます(出来るだけリラックスした状態で)
- あくびをするように口を大きく開ける
- 鏡で見て、のどの奥(のどちんこ)が見えるか確認する
- 男性なら喉仏が下がっているかでも確認が取れる
- もし出来ないなら割りばしを奥歯に噛む
最初はかなり難しいと思います。5に書いたように割りばしを2本分の高さにして奥歯で噛みながら発声をすると自然と喉の奥が開いた状態で発声することが出来ます。先ずはこの感覚から覚えていって、徐々に割りばしを外していくというのも良いかも知れません。
丹田呼吸法
腹式呼吸というのを知っている方も多いかと思います。これは、その腹式呼吸法の練習です。丹田とはおへその5cm程下にあり、気が集まる場所として武術でも知られております。この練習方法には以下のポイントがありますので、順を追ってみていきましょう。
- 下半身を安定させる為に、あぐらを掻いて座る
- 背筋を天井に向けてピンと伸ばし両手を丹田に添える
- 両手で丹田を押しながらゆっくりと息を吐いていく
- 吐ききったら、鼻からゆっくりと吸う(肩が上がらないようにお腹だけを膨らます)
- 2に戻って4までを10回程度繰り返す
これをやることで、代謝が良くなったりリラックス出来るので健康にも良い作用がありますので、継続的にやるのはマストと言えると思います。コツとしては、横隔膜をしっかりと意識して、息を吸う際に横隔膜をどんどん下げていくイメージを持ってみてください。
リップロール
リップロールとは、軽く唇を閉じた状態で息を出し「プルプルプル・・・」と唇を震わせる練習法です。金管楽器を吹いたことがある人は、マウスピースを吹くときと同じ状態と言えます。次のポイントを意識してみてください。
- 口を限界まで開けたり、タコの口のようにすぼめたりして唇のストレッチをする
- アヒル口のように唇を少し突き出す
- 頬を膨らませないように口角に軽く力を入れる
- 息を吐いて唇が震えるポイントを探る
- 慣れてきたら、ドレミファソラシドと音程を変えて発声してみる
慣れていない最初のうちは、全然唇が震えない人も居ます。唇が乾燥していても出来なくなってしまうので、リップクリームを塗ったり水分で湿らせて再度チャレンジしてみてください。
ストロー発声法
これは、タピオカを飲む時などに使うストローをペットボトルに水を入れた状態で差し、ストローをくわえたまま発声をする発声方法です。これのメリットとしては、あまり声を出せなかったりする場所でも気にせず発声練習が出来ることや、声を出す際に適度な負荷が掛かるので、声帯を傷めずに発声が出来るということがあります。
それでは、以下のポイントを意識して練習してみましょう。
- ストローをくわえる(空気が漏れないようにするだけで余計な力は入れない)
- 音程は気にせずナチュラルに「う゛ー」と発声する
- ブクブクが一定の量になるように調整をする
- 慣れてきたらドレミファソラシドと音階で発声してみる
子供の頃に親から止めなさい!と怒られたことがありますが、かなり有効な練習法なので、木造アパートで声が全然出せない!と言った人にもおすすめなので、是非皆さんやってみてください。
「だらでれどろ」滑舌練習
日々のトレーニングで忘れてはいけないのが、この滑舌練習です。有名なものでいうと「外郎売」などが挙げられると思いますが、これはかなり練習が必要なので、機会があれば別の記事にてまとめてみようと思います(かなり大変ではあると思いますが…)。
今回は、ダ行とラ行に焦点を当てた滑舌練習方法になります。ダ行の「だでど」とラ行の「られろ」これは続けて読むとかなり言いにくい並びで、滑舌が甘い人はかなり難しいと思います。これは塾長のふーくんが実際に専門学校で習った滑舌方法で、死ぬほど練習しました。ポイントを書いていきます。
- 最初はゆっくり「だでど」だけで繰り返し10回言う
- 次にゆっくり「られろ」だけで繰り返し10回言う
- 最後に「だらでれどろ」と口語に繰り返し10回言う
- これを3セット程繰り返す
- 慣れてきたら、速度を早めてやってみる
舌根(ぜっこん)と呼ばれる舌の根本が硬いと全く言えなかったり、力が入っているとすぐに疲れてしまいます。無理はせずに自分のペースで練習してみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は時間が取れない状況で、これだけはやっておけと言った10分間トレーニングをご紹介しました。このトレーニングだけでは上達はしませんが、日々のトレーニングに組み込んだり、最低限これだけはやっておこうと意識を変えるだけでも、上達の近道になると思います。
他にも様々なトレーニング方法がありますので、是非ご自身でも調べて自分に合ったトレーニング方法を見つけてくれると嬉しいです。もし、調べても分からなかったり、正しく出来ているか不安な方は、ココナラにて1時間2000円と格安でレッスンを行っています。良かったら利用してみてください。
練習だけではつまらないので、実際にボイスサンプルや実戦形式でアウトプットしてみましょう。以下の記事にサンプルボイスの録り方をまとめているので、参考にしてみてください。
ボイスサンプルや練習方法は分かったけど、自宅に録音機材なんてないよ!と言う方向けに、宅録のおすすめ機材を予算別で書いた記事があるので、参考にしてみてください!
それではみなさん!サラダバー!
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