将来、プロの声優になりたい!俳優になりたい!と言った夢を持たれている方向けへ、お役立ち情報をお届けしております。
今回は、日常では馴染みのない専門用語について、詳しく解説していきます。
役者と一括りにしてみても、内容としては「声優」「映像俳優」「舞台俳優」など大きく3つに分かれます。カテゴライズが難しいワードもあるので、一緒くたにまとめてご紹介していこうと思います。
ア行
頭合わせ:人やキャラクターの口の動きとセリフの頭を合わせること。逆の意味で「ケツ合わせ」というのもある。
アテレコ:声を当てて、レコーディングすることから生まれた外画用の造語。
アフレコ:「アフターレコーディング(after recording)」の略称で和製英語。主にアニメの収録に対して使われる。
板付き:本番の際、幕が上がった時や転換明けに役者が舞台上に既にいること。
入り:仕事場に入ること。その時間を「入り時間」などと使う。
ウィスパーボイス:囁くように喋る発声方法
SE(エスイー):sound effectの略。生活音などの効果音のこと。
NG(エヌジー):ノーグッドの略。言い間違いや噛んでしまった際に言われる。
オフゼリフ:壁越しや画面に口が映っていないキャラクターのセリフのこと。台本には「OFF」などと記され、ほかのセリフと区別できるようになっている。
オミット:台本のセリフをカットすること。
オンリー録り:本番収録後、NG音声に対して単独で録り直すこと。
カ行
外画(がいが):外国映画の略。海外の映画作品の吹き替えの仕事のことを指す。
返し(かえし):収録中、ヘッドフォンから流れる自分の音声や音楽などの事。
カフ:収録ブースに設置されている、マイクのオンオフを切り替える装置の事。
ガヤ:ガヤガヤしていることから、その他大勢の端役の事。
完パケ(かんぱけ):「完全パッケージ」の略。役者だけの場合は収録が終わったら、制作陣は作品の映像から音声が全て揃い、編集も終了している完成品の事。クランクアップとも言う。
消えもの:食べ物や飲み物を役者が消費するもののこと。
クール:放送期間を示す単位の事。1クールが3か月間。2クールなら半年、4クールならば1年となる。TVアニメでは、1クールが約12話分に相当する。
口パク:キャラクターや外画の人の口の動きの事。
ゲネプロ:ドイツ語のゲネラールプローベ(総舞台稽古)の略。本番間際に本番同様のリハーサルを行うこと。ゲネとだけ言われることも多い。
原音(げんおん):外画に元々入っている役者の声の事。原音を聴きながら日本語をあてる。
サ行
尺(しゃく):セリフや映像の長さ。
尺合わせ:映像の尺に合わせてナレーションを吹き込むこと
素読み(すよみ):棒読みとは違うが、感情を入れずにセリフを読むこと
セリフを抑える:セリフの抑揚や感情表現を抑えたり控えめにすること。
セリフを喰う:喋っているセリフのお尻に被せて次の人のセリフが重なる状態の事。
線画(せんが):色味も無く、線だけで描かれた絵。アニメの映像が間に合わない時に収録で使われる。
タ行
タイムコード:収録の際に、画面に映し出される動画の時間。台本にはタイムコードに合わせて指示が書いてあることが多い。
出(で):仕事終わりのこと。「出の時間」のように使う。
ダメ・ダメ出し:スタッフ側からの注意や指示。
長尺(ちょうしゃく):通常よりも長い作品・シーンの事。
本テス:本番直前、本番同様に収録をする試し録りの事。
ナ行
直し(なおし):台本などの誤字脱字の訂正作業の事。
舐める:マイクを舐めることが出来るくらいの距離で演技をすること。ウィスパーボイスなどの演技の中で声を潜めるシーンの時に多い指示。
抜き(ぬき):本番終了後、問題があった部分を再収録すること。
ノイズ:収録時に発生した雑音の事。台本をめくる音や口の開閉に伴うペーパーノイズや機材や電波が原因のホワイトノイズ、口の開閉によって起こるリップノイズなどがある。
ハ行
パクる:喋りが早過ぎたりなどで、映像のキャラクターの口の動きが余ってしまうこと。
バミる:演者の立ち位置を示すため、目印をスタジオや舞台上にテープを貼ること。
鼻濁音(びだくおん):鼻に抜けて発音される言葉の頭以外のカ行の濁音。
F・I(フェード・イン):映像を徐々に明るくして、画面が段々見えるようにしていく表現手法。
F・O(フェード・アウト):映像を徐々に暗くしていく表現手法。
俯瞰(ふかん):アニメ・映画業界では、上から被写体を捉えた映像を指す。
ブレス:セリフ中にある息継ぎを入れる部分。
別録り:一人二役の会話など、同時に録ることが難しいシーンで、セリフを分けて録音する手法。
ポップガード:マイクに装着して口とマイクの間に挟む網目状の器具のこと。声がマイクに直接当たって破裂音が発生することを防ぐ効果がある。
マ行
回す(まわす):録音開始し映像などを回すこと。
マイク・ワーク:マイク前での演者の立ち振る舞い方。
モブシーン:劇や映画などで、群集が出てくる場面のこと。
モノローグ:独白。心の声や独り言など、ひとりで語るセリフ。
ラ行
リテイク:収録や撮影をやり直すこと。
ロケハン:ロケ地の選定や下見をすること。
ロング:遠くに見える景色。
ワ行
わらう:撮影や収録に不要なものを片づけること。
それではみなさん!サラダバー!
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