ナレーションと営業力の関係
皆さん、こんにちは。塾長のふーくんです。
前回こちらの記事の中盤で抑揚をマスターすれば伝えたい事を相手に正確に届けることが出来るとお話しました。まだ、ご覧になってない方は暇な時に覗いてみてください。
ナレーションというのは声だけで、商品の魅力や情景や感動を伝える高等技術です。つまり、ナレーションを極めれば、営業をする際に如何に魅力的に伝え、欲しい！と感じてもらいやすくなります。
この記事を最後まで読めば、ナレーションが営業に絶大な影響を与える事が分かってもらえるはずです。
塾長！ナレーションが綺麗でも、ガイダンスっぽくなるだけで、営業には向かないんじゃない？
そうだね。ナレーションだけでは、説明をしっかり出来る人止まりだ。しかし、営業の手法と組み合わせる事で相乗効果が期待できる。この辺りは順を追って話を聞いてみてくれ。
ナレーションの原理
ナレーションの基盤となる手法として「抑揚」というものがあります。これは「音の高低」「音の強弱」「緩急」「間」この4つの要素を上手く利用して、魅力を伝えていく手法です。
厳選された材料を使用し、口に含むとさらりと溶け、和三盆の上品な甘さが広がります。
と言った和三盆（砂糖菓子）の広告があったとします。簡単に何処に抑揚をつけるか説明します。
この商品は厳選された素材を使っているから上品な甘さが広がるよ！と言うのを伝えたいのです。その為、「厳選」「上品」と言ったキーワードを顧客に届け、この和菓子は贈り物に良いんじゃないか？買ってみよう。と思わせる意図を感じます。
なので、このキーワードをしっかりと見つけ、抑揚をつける事で、この商品の販売者の意図を顧客に正確に伝えることが出来るようになります。どのように抑揚をつけた方が効果的かは、いつか別の記事にてまとめてみようと考えているので、今回は割愛します。
昔、国語のテストで「主人公の気持ちを考えなさい」とか「作者の気持ちを考えなさい」という問題が出たのを覚えていますか？いわゆる、ナレーション原稿の意図を汲み取って、正確に視聴者に伝えるために「抑揚」というものが必要なのです。
企業も無意味な文章をナレーションさせたりはしないから、何を伝えたいかを考えるってことだね！
そうそう！だから、原稿を渡されたら最初にやることは、何処に抑揚を付けるか考える作業だ。
スタジオ収録なら企業の人がダメ出しをしてくれるけど、宅録だとそうはいかないから難しいね。
営業力とは
皆さんは営業の仕事をしたことがありますか？自社の商品を顧客に販売する仕事で、携帯ショップだったり、訪問販売だったり、一口に営業と言っても様々あります。
ふーくんも実はいくつか営業職はやったことがあって、特に珍しいものとしては「家庭教師の教材売り」です。そんな営業あるの！？と思われるかも知れませんが、15年前にやっていましたが、近所のスーパーに似たようなチラシを見かけたので、最近でもやってる所はあるんだなとびっくりします(笑)
殆んど詐欺まがいだったのですが、家庭教師として単身で家庭を訪問して、中学1年の子供に体験授業を行います。すでに3時間くらいのマニュアルを頭に叩き込んでいたので、それにそって子供に問題を解かせます。今まで勉強嫌いで成績も悪かった子供がスラスラ問題が解けるのを親に見せ、最後にこの教材を使えばもっと成績が上がりますよ！と80万円くらいの教材を3年ローンで組ませるといった内容でした。
この3時間に渡る営業マニュアルには、様々な心理学的要素が盛り込まれていました。先ずはフット イン ザ ドアと言って、段階的に要望を大きくすると受け入れてくれ易いという心理があり、電話で営業を掛けてアポを取り、体験で無料ならと家に招くといった段階を踏んでいます。次に、家庭教師として家庭を訪問しているので「権威性」があり、親子は先生として向かい入れるので信用が増します。
それからは決まった問題を出します。皆さんも是非考えてみてください。「三角形の三角の内角の和は？」「四角形の内角の和は？」と大体暗記していて誰でも大体答えられるような内容を聞きます。そこから一気に「12角形の内角の和は？」と飛ばすと、中学1年の学力では答えられません。そこで、教材を取り出し「n角形-2×180＝内角の和」と言った公式を教えます。大抵の子供はすぐに理解して、それ以降何角形の内角の和でも答えられるようになります。
親からしたら、あんだけ勉強が嫌いだった子供がこんなに理解力があったと思っていなかったと驚き、更にこちらの話を真剣に聞きます。
ここまで来たら、返報性の法則といって良くしてくれた人にはお返しがしたいという心理があります。お菓子を出してくれたり、ご飯をご馳走になったりと親交を深めつつ、イエスセットといって「はい」と答えられる質問をいくつか繰り返します。そうすることで最終的に買いますか？に「Yes」と言い易くします。初めに5教科フルセットで80万！と言って契約してくれるなら良いのですが、金額に渋る人も居ます。そこから少しずつ3教科50万とか2教科30万などと下げて行く…これが、ドア イン ザ フェイスという最初に無理な要求を断らせて、段階的に要求を小さくする事で了承を得やすくする交渉術でクロージングします。
1か月程やったのですが、余りにも契約が取れてしまうのと、良心の呵責からすぐに辞めてしまいましたが…とても勉強になりました。当時はそんな事考えずにただマニュアル通りにやっただけでしたが、専門学校を出てすぐだった経験の浅い人間でも出来る程、心理学というのは凄いものなんです。
思い通りに人を動かすヤバい話し方という本を読んだのですが、上記の方法以外にも沢山の営業方法が書いてあるので、興味がある人は買って読んでみてください。めちゃくちゃ面白いです。
心理学って悪用禁止！とか書いてある記事があるんだけど、過言ではなかったんだね…。
そうなんだ。良い子のみんなは、悪いことに使ったらダメだからね！
ナレーション×営業力の破壊力！
前置きが大分と長くなってしまってしまいましたが、とても大事なことだし、声優やナレーターになりたい人に取っては、本当に縁がない話だったりするので、詳しく解説してきました。
結論を言うと「ナレーションの抑揚」に「心理学を使った営業方法」が掛け合わせるとマニュアルを読んで、その制作意図を汲み取り、適切な場所で抑揚を付けるだけでも心に刺さるのに、更に心理学を利用して相手の購買威力や心理状態を操るスーパー営業マンが爆誕するんです(笑)！
「腐ってやがる…早すぎたんだ！」みたいに皆さんがならないように祈っております。
まとめ
ナレーションをマスターし、心理学を少し学びさえすれば、営業力は飛躍的に上がるという事が分かったと思います。
え？でも、仕事って基本的に待ちで事務所や誰かが仕事を持ってきてくれるんじゃないの？
甘い！甘すぎるぞ！フリーランスで声優をやるという事は、自分で営業を掛けたりして、仕事をもぎ取り続けないといけないんだ！事務所に入ったって案件に対して所内でオーディションをする。そこで少しでも注目したり目を惹きつける為にだって応用出来るんだよ！
そうなんです。技術だけが上手くても宅録ナレーターは食べていけません（それまでに事務所に居てある程度の人脈があれば話は別ですが）。それでも、取引先を増やしたりオーディションの自己PRに応用したりと、やれることは沢山ある！声優やナレーションの技術ばかりに目が行きがちだけど、こういった営業力を高める事も、宅録ナレーターの方には強く営業方法を学ぶ事をおすすめします！
多分、現場での対応やナレーション技術までは教えてくれても、営業方法まで教えてくれるところは殆んどありません！もし、この記事を見てもっと詳しく営業方法を教えて欲しい！とかナレーションの原稿の読み方をロジックとして知りたいなどご希望ありましたら、ココナラにて超実践的なレッスンを1時間2000円と格安で行っております。興味ある方は、ココナラのページをご覧になってみてください。
いつやるか？今でしょ！
それでは、サラダバー！
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