売れる役者と上手い役者とは
みなさん、こんにちは。フリーランスとしてナレーター兼、動画クリエイターをしているふーくんです。
今回は、18年役者をやっていた経験から、誰もが勘違いをしてしまう「売れる役者」と「上手い役者」について話をしていこうと思います。
結論から言います「売れる」役者になってください。
この記事を読めば、今まで考えていた役者としての実力の違いが分かるようになります。もし、最後まで読んで役立ったと思ったら、お知り合いなどに勧めてくれると嬉しいです。
ねぇねぇ、塾長!
演技が上手い役者が売れるんじゃないの?
そうだよね。最初はふーくんもそう思っていたんだけど、
実際の経験則から見ると全く違う景色が見えてくるんだ。
え…でも、アニメに出ている人もドラマに出ている人も売れっ子しか居ないし、みんな上手いと思うよ!?
もちろん!ふーくんもそう思う人も居る。
順を追って詳しく解説していくね。先ずは、「売れる」「上手い」の定義を説明するよ。
「売れる」とは何か?
売れていると聞いて、どんなイメージを持ちますでしょうか?有名なドラマや映画やアニメに出てて、友達など周りの人全員が知っていて、ファンもめちゃくちゃ居る人でしょうか?
正解です!ただ、既に勘違いが起こっているのです。逆算をすると少しずつふーくんの言っていることが解るかと思います。
売れている=ファンが多い=有名な作品に出ている=事務所の力が強い=その事務所に入る
何となく解りますでしょうか?つまり、個人の力では無く事務所の力が強い事が起因で、事務所に売り出されているから売れるんです。なので、如何に力の強い事務所に入る事が大事になります。
突然ですが、「メラビアンの法則」と言うのをご存じでしょうか?あまり聞きなれないと思うのですが、簡単に言うと人への印象を決めるのには割合があって、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」だという法則です。オーディションを受ける際にも、この法則を知っておくだけでもかなり役に立つと思います。
じゃあ、内容関係ないなら美男美女が全員受かるってこと?
極端だね(笑)でも、それは半分正解で半分間違いかな。
分かりやすく言うと、同じ実力なら格好良い可愛い人が優先されるってこと。
不平等な気がするかと思いますが、感覚的には分かってくれるかと思います。ジャ〇ーズ事務所のメンバーが誰からも好かれなさそうな顔立ちな事は無いし、声優でもアイドルと同じで顔は大事です。
芸能界に飛び込む為や声優になる為に整形をする人だって、少なくない話を聞きます。視覚情報にそれだけ人間は左右されているという証です。
だからと言って、整形しろ!と言っている訳ではありません。顔立ちが良いっていうのは才能と考えてみましょう。才能と言うと運動神経だったり音感だったりと見えざる能力の事を指すと勘違いしている人が居ますが、「身長が高い低い、足が長い短い、声が高い低い」全部持って生まれた才能であり、これが所謂個性です。「僕らのヒーローアカデミア」が好きなのですが、彼らは自分の個性に壁を感じますが、自分の個性を理解して活かすことで、様々な困難を乗り越えています。
なるほど、コンプレックスだった部分が個性と考え方を変えることが大事なんだね!
そういう事!無いものを強請っても仕方がないんだ。
少しずつでも、今ある武器でどう戦うのか考える様にしてみよう。
「上手い」とは何か?
上手い役者と聞くと「それくらい分かるよ!演技が上手い人のことでしょ?」と返ってくることでしょう。しかし良く考えてみてください…演技が上手いって何ですか?
人気のドラマやアニメに出演している人?いえ、それは前章で話したので分かりますよね?人気番組に出ていても上手いとは限りません。スタニスラフスキーシステム?レペティション?そんな小難しいことなんて覚えなくて良いです。
答えは単純です。それは「相手にメリットと受け取ってもらう」ことです。どう言う事?って思いましたか?
例えば、貴方が感動する映画が観たい!と思って見に行った映画で全然泣けなかったら凄く損した気分になりませんか?逆に、期待通りにメチャクチャ泣いてしまったとしたら、凄く満足のいく気分になると思います。
見せる相手に期待通りに応えることが出来る役者のことを、ふーくんは上手い役者だと思います。
ナレーションをしていて、クライアントから情熱〇陸のようなイメージと言われて、期待通りに再現する能力が高い人が上手いし、機関車トー〇スのイメージと注文されたのに、楽〇カードマン!のようにナレーションして再現出来なければ、それは下手くそという事です(笑)
役者をやっていると、やれ誰々の演技のここが上手いとか、役にちゃんと細かい設定をしているとかお酒を飲みながら話したりしますが、大事なことは玄人に認められることではなく、素人に認められることなんです。これがふーくんが役者って面白いなって思うポイントです。
演技の技術が高い人でも、自分よがりや伝わらない演技をしていてはダメってこと。
専門学校や養成所で先生や友達に少し褒められたから天狗になるのではなく、視聴者にとってどう映っているかを常に考えるようにしないといけないんだ。
どっちが良いとか悪いとかの話ではない
さて、ここまで「売れる」「上手い」とは何かを話してきましたが、何となく定義は分かりましたでしょうか?これは、あくまでもふーくんの考えであり、正解というつもりはありません。
そもそも、売れているから良いとか上手いから良いという話ではなく、自分がどのポジションかをキチンと理解しているかが大事なのです。
例えば、演技の技術は平凡でも自分を売り込む営業力やコミュニケーション能力が高い人は、何処の現場でも重宝されます。
特に舞台役者の場合はチケットノルマがありますから、ダイレクトに金銭に響いてきます。あの人が好きだから観てみよう!困っていたら助けてあげよう!そう思わせるのも、役者の能力としては重要です。
しかし、いくら演技が上手くてもチケットノルマが捌けない舞台役者は、いつか生活に困って辞めてしまいます。
じゃあ、技術の勉強するよりも営業力やコミュニケーション能力を鍛えろ?ってこと?
端的に言ってしまうとそういう事になる。
ただ、これについてはちゃんと補足するから、しっかりと聞いて欲しい。
何が言いたいのかと言うと、優先順位をしっかりと持つことが大事なのです。いくら部屋に籠って1人で悶々と演技の勉強するのではなく、他人と交流して人間を知りチャンスを拡げた方が良い!と言いたい。現場の経験する機会さえ出来れば、それが実績となり自信に繋がり結果として技術の向上に繋がります。
ただ、世の中には夢を追いかける人を半ば騙してお金を貪ろうと考えている企業もあるので、そこはしっかりと注意しなければなりません。下記の記事に詳しく解説していますので、時間がある時にでも覗いてみてください。
また、あの人の演技って安心するよね!と言われる、いわゆる名脇役(誉め言葉です!)の人って居ますよね?主役のような華やかさは無いんだけど、縁の下の力持ちのような人(何度も言いますが誉め言葉です!)が居ないと、まとまりの無い作品になってしまいます。
演技をやったことのないアイドルが出ている映画やアニメの周りの役の人は、めちゃくちゃ大御所と言ったことが往々にしてあるのですけれども、そういうことだったりします。
まとめ
いかがでしたか…?コイツいつも熱く語っているなぁ。と思っていただけたら狙い通りです(笑) 相手にどう思わせたいかを考えて、その通りに出来れば最高なんです!
この記事を書いたのは、自分よりも演技が上手い人が沢山いる中で、何故自分がナレーターとして食べていけるのかを考えた時に、これは最初に知っておきたかったな…と感じたからです。
お金が無いと人は生活をしていけません。悲しい現実ですが、お金が無いと夢を追いかける事が出来なくなります。だから、先ずは売れる事が大事なんです!ダラダラと養成所とか通って、演技をやっている気になっていたら、どんどん機会損失をして「あの人ずっと役者やっているけど生活苦しそうだよね。早く辞めたら良いのに…。」って思われたら凄く悔しくないですか?
以前付き合っていた彼女に実際に言われたことがあります。「いつ辞めるの?」って…絶対に見返してやると思った記憶があります(笑)
あなたは悔しいですか?悔しくないなら、趣味としてナレーションをしたり、生放送で声劇などを楽しむという選択も個人的にはアリだと思いますし、精神的にも楽だと思います。
ただ、悔しいと思うのであれば、少し考え方やり方を変えてみるのも良いかも知れません。
じゃあ、勉強したい!と思った時に何処で習えば良いのか?と言う疑問には下記の記事に詳しく解説してあります。こちらを読めば、自分がどうしたら良いか分かるはずです。
それではみなさん!サラダバー!
コメント